Signature Product = LOGAN atelierのトレードマークとして、自信を持って皆さんにお届けできるデザイン家具や製品をご紹介していく特集。
vol.9では、コルクの生産量が世界第一位のポルトガルから多用途でつかえるコルク商品をご紹介します。
GALULAは『ロングライフ品質』、『地元ポルトガルへのこだわり』、『適正価格の維持』、そして『アイコニックなデザイン』の4つの軸を支えに常にデザインに、素材に、お客様に正直なブランド。
こちらのViraはポルトガルでは日常的にデザインに用いられているコルクという素材を再度掘り下げて、素材を最大限に活かすことを考えてデザインされた1点です。
——まずは自己紹介をお願いします。
GALULAは、私、フィリパ・メンデスとグスタボ・マセドの2人が立ち上げた、家具・照明・インテリア雑貨のブランドです。プロダクトデザイナーとして、実用的でシンプルなデザインを以て生活を豊かにするというミッションのもとブランディングを行っています。
2人のもつ個々の類似点と相違点が、製品を更なる高みまで昇華してくれます。これは1人では到底成し遂げることが出来なかったでしょう。
私自身は特にそのものの造形や視覚的なインパクト、機能性の側面に情熱を注いでいます。一方でグスタボは、どちらかといえば構造であったり、材質といった側面に強みをもっています。
——日本製品についてどのような印象をお持ちですか。
日本のデザインは注目に値しますし、敬意をもっています。シンプルにデザイン性を好んでいる部分もありますが、デザイナーとしても日々インスピレーションを貰える製品が数多くあると感じています。材木の継ぎや、ミニマリズム、素材に真摯に向き合う姿勢が穏やかで心休まる空間をつくっています。これらすべてにおいて感性を刺激されますね。
——それでは今回特集記事を組ませて頂いた作品のデザインコンセプトを伺わせてください。
可能な限り用途を制限しない、使う人の想像力を掻き立てるような作品をつくりたいと考えていました。座る、ものを置く、床に置いて背もたれとして使う...「Vira」は、ロングライフを基本として長くご愛用いただけるように頑丈で、多用途となるようにデザイン設計および製造されています。六角形のユニークな形状によって複数配置にも適しており、また用途にあわせて縦でも横でも高さをかえてご使用いただくことも可能です。
▲ 立てても寝かしても。複数を並べて繋ぐのにも便利なヘキサゴナルな形状 *クリックで製品ページへ
——作品名の由来は。
どれもこれも常にポルトガル語で名付けるのが好きですね。「Vira」はポルトガル語で「向きや状態をかえる」という意味です。回転させることで高さも変化して用途も豊富になります。
——色や形、素材選定における開発秘話などありましたら是非。
今回は、GALULAの他の作品とのバランスもとれる少し軽めの、しかしながら、より視覚的に強い作品を作りたいと思っていました。また他の作品とは異なって、素材もどれか1つに絞りたいと考えていました。以上を踏まえた上で、ブランドのコンセプトである、時代を問わないタイムレスなデザイン、高品質、ユニークさ、そして持続可能性を取り入れました。
コルクを選定した背景としては、持続可能性の観点でももちろんそうなのですが、天然素材ならではの見た目の印象、表面のなめらかさや頑強性の側面からも比較的スムーズに判断しましたかね。
——製品化に際して最も重要な工程、もしくは特に意識している点などあれば。
デザインコンセプトの開発から対外的なコミュニケーションまでにおけるすべてのパートが重要だと考えています。
どれほど素晴らしいデザインであってもコミュニケーションで失敗してしまえばそれまでです。ただ、良いデザインを生み出すことはどんな時でも最高のスタートであることは言うまでもありません。
先述のとおりに全工程に細心の注意をはらいましたが、個人的に最も気分が高揚するのはデザインの構想段階でしょうか。
——日本の皆さんに一番見て貰いたい点はどちらになりますか。
まず、作品がご提案する多様性。用途が限定的ではないという点は私たちが気に入っている点でもあります。それと、コルクの品質と独特の触感。私たちの作品にはコルクをよく用いていますが、都度作品ごとに最適なコルクを選定しています。今回使用しているコルクも非常に高品質で個性をもった良い素材ですよ。
日本の皆さんがミニマルなデザインを好んで愛用されていることは存じ上げています。なんでもかんでも必要とするわけではなくて、生活するうえで本当に必要なものだけを大切にする心は同調しますね。そしてGALULAの作品が、そのお探しの製品であることを信じています。
——この製品の特長を教えてください。
どのようなご自宅でお使いいただいてもしっかりと存在感を発揮します!
GALULA製品を購入いただくことは、優れた持続可能な製品を購入することとイコールです。結局のところ、私たちはコミュニティであり、私たちが周囲の人々とどのようにつながっていくのかが非常に重要なのだと思います。
——普段ものづくりをする上でベースとなっているコンセプトはありますか?
正直であること。
普段私たちがオブジェクトに関連付ける最初の形容詞ではないかもしれませんが、ドローイングをする際に私たちを動かす要素の一つであることは疑う余地もありません。
これは、私たちが通常オブジェクトに関連付ける最初の形容詞ではないかもしれませんが、私たちが描くときに私たちを動かすのは間違いありません。
常に自分たちに正直な作品をデザインして、結果として正直なブランドでありたいと思っています。そうすることで、作品はとても透明性の高い、自然のものとなります。
——一般的に、ポルトガルのデザインに一貫した特徴はありますか?
主な特徴はコルクを素材として用いていることでしょうか。国内のコルク生産量は世界流通の50%以上を占めているため、コルクは非常にポルトガルらしい素材といえます。
またデザインへの直接的な要因とはならないでしょうが、人、天気、食べ物、ビーチとこの素晴らしい国は間違いなく私たちの創造性にプラスに作用しています!
——それでは、最後に日本の皆さんに一言あればお願いします。
私たちはGALULAの製品に関して常にオープンで正直であり、生涯にわたって愛用頂ける環境に優しいオプションであると保証します。
グスタボ・マセド(左)とフィリパ・メンデス(右)
家具・プロダクトデザイナー
測不能な独創性溢れるデザインで機能的な製品を作ることを目的として2名で立ち上げたブランド。
ロングライフ品質、地元ポルトガルへのこだわり、適正価格の維持、そしてアイコニックなデザインの4点を軸にポルトガルから主にヨーロッパ地域で活躍。
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